オシュからタジキスタンへ。一番楽な行き方は飛行機でタジキスタン北部・ホジャンドへ飛ぶことだが、わずか週一便運行で却下。陸路で最短ルートはウズベキスタンのコーカンド経由だが、今回はウズベキスタンのビザを持っていない。というわけで、キルギス西部バトケン経由の国境越えのルートを選択。しかし、これまた途中でウズベキスタンの飛び地、ソーク(Sokh) を通過する。この飛び地越え、キルギス人は問題ないが、外国人はビザが必要。チェックは甘いと聞くが、見つかると面倒。

出発当日の午後、道端でバトケン行きミニバスを発見。値段は100ソムほどだったが、ウズベキスタンのビザがないとわかると、いきなり値段が６倍にはねあがる。ビザなしでソーク通過を請け負う料金だとか。どう面倒みてくれるのか尋ねるが具体的には何もしてくれなさそう。要は「境界で警備兵が乗り込んでくるが、その際一言もしゃべるな」とのこと。追求されたら賄賂を支払えばよいとの事。そんなわけで結局、そのミニバス脇でバトケンへ行く乗客を探していたタクシー（実際には普通の車）と交渉がまとまる。迂回路経由で1500ソム（＄37）。高いが、途中で写真を撮りながらゆけるのがポイント。

オシュを出てしばらくは整備された幹線道路を突っ走ってカダムジャイ (Kadamzhay) へ。幹線脇にウズベキスタン国境ゲート。この先で迂回路に入る。とりつきからいきなり未舗装路。当初、ソーク(Sokh) を迂回するルートは飛び地の南側を少し回り込むだけと想像していたが、遥か手前からバトケンまで、延々とウズベキスタン・タジキスタン国境付近を迂回してゆくらしい。